宇宙法に特化した国際法模擬裁判

宇宙法模擬裁判とは


マンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会

国際法模擬裁判とは、ある国家間に発生した紛争が国際司法裁判所(ICJ)などの国際裁判所に付託されたという設定の下、原告・被告双方の立場から国際法に基づく立論を行い、書面と法廷での弁論の優劣によって勝敗を競うものです。

宇宙法模擬裁判は、1992年に国際宇宙法学会(IISL)の米国会員がジョージタウン大学、ジョージワシントン大学、アメリカン大学を国際宇宙会議(IAC)に併設された模擬裁判に招待したことに始まります。1993年には、欧州予選が創設され、ICJ所長を務めたマンフレッド・ラクス判事の死後、ラクス判事のこれまでの功績を記念して当模擬裁判大会は「マンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会」と名付けられました。2000年にはアジア太平洋予選が、2011年にはアフリカ予選が創設され、現在では60を超えるチームがマンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会に参加しています。

マンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会では、3月~5月の間に北米予選・欧州予選・アジア太平洋予選・アフリカ予選が行われ、各地域予選の優勝チームには、毎年10月に行われる世界大会への出場権が与えられます。世界大会の決勝法廷ではICJの現役判事3名が裁判官を務めることから、当大会は世界的にも最も権威のある模擬裁判大会の一つとして認知されています。


宇宙法模擬裁判日本大会

従来、日本宇宙法学生会議が運営する日本大会では、マンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会の問題文を使用して、宇宙法の普及を目的として、日本語で模擬裁判(Study Round)を行っていました。

2025年大会より、英語の部を新設し、日本語の部・英語の部二つの部からなる大会となりました。日本大会で活躍したチームが、マンフレッド・ラクス宇宙法模擬裁判大会アジア・太平洋予選でも活躍できるよう、高度な議論戦わせる機会として、本大会は重要な役割を担っています。

宇宙法模擬裁判に参加することを通して、参加学生は国際宇宙法の重要な法的問題について議論や分析を行うという貴重で興味深い経験を得ることができます。また、他大学の学生と交流を深めることができることも宇宙法模擬裁判の大きな魅力の一つです。

日本宇宙法学生会議

当団体は、宇宙法模擬裁判日本大会を主催する実行委員会の下、本大会の運営団体です。各大学からの有志で構成され、問題文の和訳や大会規則の改訂作業、その他本大会を円滑に運営するための活動を行っております。